現在は日中友好関係のさらなる改善の最大の好機である 

            

18世紀から19世紀にかけて活躍したイギリスのジェレミ・ベンサム(Jeremy Bentham)が功利主義に基づき提唱した「最大多数の最大幸福」(the greatest happiness of the greatest number)は、西欧型民主主義国家だけではなく、社会主義国家を含めた良い政治が備えるべき必要不可欠の要素だと確信します。

現在、色々な問題があっても、安倍政権がこれほど長期間にわたり、高い安定的な支持率を誇るのは、旧民主党政権との比較で「最大多数の最大幸福」を実現しているからにほかならないと思います。

 

しかし、それを言うのであれば、過去30年間、「最大多数の最大幸福」を最も顕著に実現するのに成功した国家こそ中国です。

 

それは天安門事件(1989年6月4日)が勃発した30年前に1人当たりの名目GDPが400USドル程度しかなかったのに、2019年の今年は14億人もの民を抱えながら、25倍に相当する1人当たり名目GDP1万USドル超えを達成したところから明らかです。

 

この単純な数値比較は、多数の人民が赤貧洗うが如き生活に呻吟する日々を送っていたのを、そのような悲惨な暮らしを強いられる人民を根絶し、小康社会(ややゆとりのある社会)の全面建設が達成されたことを意味します。

 

他の発展途上国がどこも達成できないこのような奇跡の発展を導いたのが中共中央なのであれば、いかに社会主義嫌い、共産主義嫌いであっても、この政治的功績は認めたうえで、他に批判するべきところがあれば批判するという手法によるのがフェアだと思うのです。

 

ところが、マスコミの論調は、常に中国の悪いところだけを取り上げて、それを執拗に攻撃するというもので、なぜ、この茶番により多数国民が洗脳されるのかがわかりません。

 

私は、弁護士としても経営者としても、物事は鳥瞰的観点から大きな方向性を把握し、その後、細部を検討するのが大局を失わない有効な方法であると強く信じます。

 

この観点に立脚すれば、他のいかなる国家、地域と同様に、中国にも多数の問題があることは間違いありませんが、「最大多数の最大幸福」という尺度により観察するとき、中国が過去30年間において、世界でも最も良い政治を行ったことは認めて、その後、細部の批判を展開するという手法によるべきだ、と確信します。

 

ところで、中国の中央政府が昨年、100億人民元(約1500億円)を超える規模の抗日映画やテレビドラマを認可しなかった結果、こうした作品に投資した多くの投資家のお金が泡と消えました。

 

このようなことが起きると、誰も抗日映画やテレビドラマに投資しなくなりますから、今後、中共中央が史実に忠実に作成する抗日映画やテレビドラマ以外、荒唐無稽な抗日映像作品は流れなくなります。

 

こうした国家的英断と訪日中国人観光客、そして彼らが中国国内で語る日本の好イメージに影響された周囲の人々により、中国では過去に例を見ないほどに対日印象の劇的改善が進んでいます。

 

1980年代の日中蜜月は中曽根総理(当時)と胡耀邦総書記(当時)の個人的な信頼関係に依拠するもので、草の根交流は全く進んでいなかったところ、現在は安倍総理と習近平国家主席の個人的な信頼関係はそれほど強固には見えないのに、草の根交流のお陰で中国人の対日印象改善が劇的に進む様は、長年中国ビジネスに関与し、中国と中国人の友人たちから多数の恩恵を受けてきた私には感慨深いものがあります。

 

この国交回復後、最大の好機を迎えながら、かかる観点から日中友好関係をさらに一段高みに引き上げようと努力するマスコミなどが見られないのは、誠に遺憾です。

 

しかし、最近では、その理由は日本には報道の正義を貫く気概を持つ真のジャーナリストは不在で、サラリーマン・ジャーナリスト(=なんちゃってジャーナリスト)しか存在しないことにあると気づいてから、腹も立たなくなりました。

 

本当は真のジャーナリストになりたかったのに、会社に迎合して真の報道ができない現実を抱える様には同情こそすれども、怒りは沸かない、というわけです。

 

マスコミが機能しない中、少数であっても、小役人的な小賢しい視野狭窄手的視点ではなく、常にまず物事を俯瞰する姿勢を持つ日本人には、現在が日中友好関係の一層の改善の最大の好機であることに気づいて欲しいと心から思う次第です。

 

この種のお話は壊れたテープレコーダーの如く、何度も書き続けてきましたが、懲りることなく、今後も折を見て、何度でも提唱していきたいと思っています。

 

 

うちの家族の一員である15歳半になるトイプードルのルルちゃんが11月13日に危篤だというので、1日限り、東京から西宮の自宅に急遽戻った。東京で同居する娘は3日間も休みをとり、傍にい続ける選択をした。その祈りも通じたのであろうか、獣医の処方が奏功し、翌朝から快方に向かい、現在では従前同様、随所に老いは見られるものの、食欲も完全復活、とても元気になった。一時は最後の別れも覚悟したけれども、本当に嬉しい。彼女は本当の犬格犬(人格者と言えないので)であるから、さらなる長寿を全うして欲しい。


以上


■筆者: 村尾龍雄■-----------------------------------------------------------------
弁護士法人キャスト 代表弁護士・税理士
香港ソリシター(LI&PARTNERS(香港)所属)
キャストコンサルティング株式会社 代表取締役
加施徳咨詢(上海)有限公司 監事
加施徳投資香港有限公司 董事
キャストグループ   キャスト中国ビジネス
■東京/大阪/埼玉/上海/北京/蘇州/広州/香港/ヤンゴン/ホーチミン■----------------



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