そろそろ素直に中国との新たな付き合いを模索すべきときだ
- 2018.04.05 Thursday
- 10:25
- 国際弁護士の「視点」
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- by キャストグローバルグループCEO 村尾 龍雄
1980年代、1990年代は、一般の日本人は中国を取るに足らない貧しい国家であり、しかも社会主義国家ですから、ほとんど関心の対象外であるか、少なくとも日本より随分劣った国家である、との見方が支配していました。
ところが、2001年12月11日のWTO加盟前後から、中国が経済的大躍進を開始し、世界の工場としての注目を一身に浴び始めますと、潜在的恐怖心に裏付けられた嫌悪感からか、自らの優越感が漸次的に崩壊していくことへの寂寥感からか、ゴードン・チャンの「やがて中国の崩壊が始まる」に代表される中国崩壊論が日本を含む西側諸国で展開されます。
要するに、中国が経済的に豊かになるにつれて、教育水準が向上し、共産党や中央政府に批判的な見解を人民が持つこととなれば、強権支配的な社会主義体制はいずれかの時点で崩壊することを逃れられない、というロジックです。