中国人の友人関係は深い

            

日本人の友人関係は、性善説に立脚するからか、比較的簡単に形成され、また、社会人になってからは、同じような社会的地位にある人々が団体で親しくなり、同質性の高い集団内部でのみ友人関係が形成される傾向が強いように見えます。

 

これに対して、中国人の友人関係は、性悪説に立脚するからか、そう簡単には形成されず、利害関係がない学生時代の友人関係が中心となりますが、社会人になってからも、同郷人などの集いを通じて親しくなり、彼(彼女)こそ友人関係を結ぶにふさわしいとなれば、いかなる社会的地位に隔絶した地位があろうとも、数は決して多くないけれども、個々の濃厚な友人関係が形成される傾向が強いように見えます。

 


習近平一強体制についての異なる見方

            

日経新聞の報道を見ていますと、習近平一強体制があたかも習近平一人の力で進められているような書き振りが多く見られます。

 

でも、本当に習近平一強体制は彼一人の力で進められているものなのでしょうか?

 

私の見方は少し違います。

 

中国建国に至るまでの幾多の戦いを指導し、中国建国へと導いた毛沢東と、大躍進運動の失敗から文化大革命へと続く国家の大混乱の時代に、「走資派」又は「小資」(資本主義を志す修正主義者)との批判を受け、複数回失脚しても、極貧に喘ぐ人民を小康水準(ややゆとりのある水準)にまで連れていくことこそが真の社会主義者であるとの信念を変えることがなかった小平と比較すると、明らかに実績比較では劣るどころの騒ぎではない習近平になぜこれほどの権力と権威が集中するのかを考えると、「毛沢東や小平の個人的なカリスマ性と同等の魅力によるものではなく、そこには習近平に権力と権威を集中させようとする中共中央内部の長老を含めた集団的意思が働いていると考えるのが自然である」との思いに至るからです。

 

とはいえ、「では、その中共中央内部の長老を含めた集団的意思の主体は具体的に誰か?」と問われても、私には推測することしかできません。

 


「品質こそ命」に変貌する中国企業の営業

            

習近平が2012年11月15日に中国共産党総書記及び中央軍事委員会主席に就任した途端に開始した反腐敗政策は、中国人民の視線を前提とするとき(郷ひろみ的文脈で言えば、「26億の瞳」)、一旦開始したからには、これを事後的に緩和することが決してできない政策であり、今後もずっと徹底して施行されます。

 

これは一方では、習近平登場前にファミリーでの蓄財が完成した政治家と、それが今後は決してできない政治家との間に決定的な経済力の差を形成することを意味し、いざと言うときの「プライベートの資金力」が中国の政治家において物を言う文脈があると仮定するならば、習近平登場前の政治家が今後も陰に陽に影響力を発揮できる基盤が温存されるのに対して、習近平登場後の政治家はそうしたパワーを半永久的に持つことができない、という政治家の経済力格差が今後、before/afterのbeforeに属する政治家がすべて死去するまで存続することになります。

 

こうして様々な場面でbefore/after習近平で隔絶した差異がもたらされる中国ですけれども、この差異は中国民間企業の営業最前線でもbefore/after習近平で隔絶した相違をもたらしています。


スマホ決済大国化にほくそ笑む中国の税務局

            

かのトヨタを遥かに上回る世界トップ10の時価総額を誇るアリババとテンセントを擁する中国は、世界最大のスマホ決済大国になってしまいました。

 

そのために、レストランなどで現金で支払おうとしても、現金管理に困るという理由で、スマホ決済しか受け付けないというところまで出てくる始末です。

 

しかも、スマホ決済の主流化は沿海部の一線都市(北京、上海、深セン)だけではなく、ど田舎の五線都市、六線都市までそうだというのですから、ビックリ仰天です。

 


一帯一路−64カ国の言語と法律を網羅しようとする中国

            

昨日、新たな提携先である上海融孚律師事務所のセミナー(論壇)に参加しました。

 

パネルディスカッションを含む10名のスピーカー(私は単独スピーカー)のうち唯一の日本人として私が登壇した時間帯以外は、3時間以上に及ぶセミナーに聞き入ってしまいました。

 

その中でも私が最も衝撃を受けたのは、上海外国語大学で法律を教える教授が一帯一路と同大学の今後の試みについて言及した部分でした。

 


中国法に大変動が起きている

            

今日はとてもマニアなお話ですが、私の専門である中国法(大陸法)に大変動が起きていることについてお話をします。

 

9月27日「拡大する日本人同士でつるむ危機」(*)で書いたところと共通するところもあるのですが、お許しください。

 

中国法と言えば、1996年に私が上海に最初に赴任したときから2012年までの16年間は、メーカーを中心とした日系企業の設立、労務管理、債権管理・回収、税関、税務、M&A、撤退といったテーマが中心で、そこからレパートリーが増えることは余りありませんでした。

 


相続税なき中国は格差是正に成功するか?

            

中国は新たな5年間(2期目)の習近平政権が発足し、2021年の「小康社会(ややゆとりのある社会)の全面建設」に向けてまい進します。

 

小康社会が全面建設されるということは、最近では死語化した感がありますが、胡錦濤前総書記が生み出した概念である「和諧社会(調和のとれた社会)」が実現されていなければならず、必然的に格差是正が図られ、無資産階級(労働者、農民、軍人というプロレタリアート)が主役であるはずのマルクス・レーニン社会主義の面目躍如を図らなければなりません。

 

しかし、本来的にそのためには相続税とその補充税である贈与税を導入するのが日本では合理的と考えられています。

 

世代間の平等を図ろうとするとき、相続税や贈与税を課して、その調整を図ることはやや金持ち苛め的なところはあるのですが、日本ではそれが正しいと長らく考えられてきたのです(なので、多くの国民に関わる消費税を上げようとすると、揉めに揉めますが、相続税や贈与税の最高税率を50%から55%に上げるお話など、その重税化に関しては、財務省の提案どおり、誰もまともに何も議論せず決まるという、およそ少数者である金持ちの声をまったく無視する所作が長く行われても、誰も問題にしません)。
 


バランスのとれたダイエットはしんどい

            

11月下旬にメキシコ(コズメル)で今年最後のトライアスロン(10月1日の台湾は9月が余りに多忙で、練習が明らかに不足したので、スキップしてしまいました)があるので、半年中断していたライザップに9月上旬から通い始めて、2ヶ月程度が過ぎました。

 

ライザップのダイエットは頭では理解できているので、本当は1人だけでも意思がよほど強ければやれるのでしょうけれども、50分間に1人で筋トレを追い込む真似は意思の弱い私には無理なので、結局、困ったときのライザップ頼みが定着しています。

 

体重を単純に落とすだけならばダイエットに随分慣れたので、1人でも比較的簡単なのですが、ライザップが重視する筋肉量を維持し、体脂肪率や内臓脂肪率など他の指標を重視しながら、バランスよくダイエットするというのが出張も多い私の場合、なかなか大変で、日々四苦八苦しています。


台湾風水師とホリエモンの共通の教え

            

毎月10本は書くと決めながら、今月はあと毎日書いても9本にしかならないブログ。

 

ホリエモンの「多動力」というベストセラーを読むと、何でもかんでも自分でやろうとするなと書かれてあり、「なるほどなあ」と納得する一方で、何も考えずにブログを書き出して、書き終わってみないと、事前に自分が何を書くのかわからない私の執筆スタイルからすると、事前に細部までライターに指示して書いてもらって、あとは内容を精査するだけというアプローチがとり得ないところが悩みです。

 


中国との関係−「べき」論と「である」論が乖離する日本

            

法律の世界では、「べき論(ドイツ語でいうsollen)」を扱う法規範学と「である論(同sein)」を扱う法社会学があり、両者が導く結論は必然的に乖離します。

 

日本が中国に向き合う姿勢についても、これが如実に妥当します。

 

すなわち、「べき論」で言えば、日本は中国に今よりも遥かに接近すべきであることは国益の観点から非常に重要なことです。

 

それは1980年代の日本が遥かに劣る発展途上国である中国を上から目線で支援する時代と異なり、中国の名目GDPが日本の2倍を優に上回る時代になれば、超大国が隣に出現し、それが毎年なお成長していくというのですから、よほど馬鹿な政治家でなければ、一方で自国の安全保障体制を強化しつつも、他方で中国と友好関係を、アメリカのそれとは質的にも量的にも直ちに同等のものとはできないとしても、それなりに深化させるのが正論であることはわかるはずです(対中国の両輪政策)。

 

しかし、「である論」で言えば、なかなかそういう方向には行きません。

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